漫画Billy Batのあらすじと感想
ここでは実際に漫画Billy Batを読んでのあらすじと感想を書いていきたいと思います。
なるべくネタばれなしで紹介してきますが、あらすじなどではどうしても一部ネタばれしてしまうのでご了承ください。
タイトル:Billy Bat
作 者:浦沢直樹
出版社:講談社
掲載誌:モーニング
巻 数:1~20
評 価:★★★★☆
アニメ化:未
ドラマ・映画化:未
あらすじ
1949年のアメリカ合衆国で「BILLY BAT」という漫画を日系人漫画家ケヴィン・ヤマガタが執筆していた。
BILLY BATはアメリカ中で大人気となっており多くのファンがついていたのだが、ある時ヤマガタの仕事場に警察がやってきて隣に家の監視をするためにしばらく利用させてもらうといわれる。
更にBILLY BATを見た一人の警官は日本で同じようなキャラクターを見たことがあると口にする。
もしそれが本当ならヤマガタの作品は盗作ということになり大問題だった。
ヤマガタは大人気の連載を休止して日本に同じ絵の漫画を探しに行ったのである。
ヤマガタは調べるうちにBILLY BATと同じような絵が描かれた古文書を見つけるが盗作とまでは言えないものだった。
だが偶然立ち寄った飲み屋で薬を飲まされ意識を失い、目が覚めたときには目の前に死体が転がっていた。
当然身に覚えのないヤマガタだったが飲み屋の店主が現れヤマガタが殺したといわれてしまう。
更にそこに一人の男がやってきて死体を処理するのを手伝えと言われる。
ヤマガタはいわれたとおりに死体を線路に運び、その後自分のしたことを悔んで飲みつぶれてしまう。
この時助けてくれた女性に連れられて高架下へ行った時にヤマガタがかつて見たと思われるコウモリの絵を発見する。
その後ヤマガタの元へ特別検察官とCIAがやってきて自分が殺した男が行方不明だと聞かされる。
更に特別検察官には本屋で見たコウモリが描かれた古文書のありかを聞かれるが、ヤマガタにもどこに行ったかはわからなかった。
取り調べが終わるとヤマガタは更にBilly Batに似た漫画を探し、ついに同じ絵を描く漫画家を発見する。
だがその漫画家の先生からはお前のかくコウモリは良いものか悪いものか、黒か白かとわけのわからないことを言われる。
先生の家で一晩明かしたヤマガタだったが、目を覚ますと先生の姿は消えており原稿を持って逃げろと置き書きがしてあるのだった。
ヤマガタは一体何に巻き込まれてしまったのか?
黒か白かとは一体どういう意味なのか?
コウモリに隠された全世界を巻き込む真実が明らかとなる!!
感想
浦沢直樹の漫画はいつも難解ですが、この作品は特にわかりずらかったですね。
正直最初の方だけ読んでも意味がわからないのでまだ連載が続いていたころは読んでは内容を忘れて新巻の内容がよくわからなくなっていました。
序盤の方だけでもかなりの伏線が張られているので、ちまちま読んでいると内容がわからなくなってしまいますね。
どうせ読むなら完結する20巻まで一気に読んでいった方が理解度は深まるでしょう。
BILLY BATは実際に起こった歴史なども引用されているため、歴史の流れを知ることもできるようになっています。
簡単にいうと本作は歴史の流れがコウモリによって操られているという感じの内容ですね。
いや操られているわけではないのですが、なんといえばいいのか表現が難しいです。
下山総理の変死体から始まってアメリカの9.11まででてくるので、読者にとってはあ~~!!と言った感じでしょう。
また本作では主人公がたびたび変わるので、それも内容をわかりにくくしている一因になっていると思います。
ただ何度も読み返していると内容もよく理解できて、改めてよくできているストーリーだなぁと感心しました。
MONSTERや20世紀少年には劣りますが本作も非常に面白いので読んだことがない方はぜひ読んでみてください。
アニメ化は?
残念ながらアニメ化はされていませんね。
ただBilly Batの完結を祝したショートムービーは作成されたので下記に掲載しておきますね。
このショートムービーにも何か意味が込められているのかもしれませんが自分にはよくわかりませんでした。
もし何かわかった方がいればコメントなどいただけると嬉しいです。
今後アニメ化されるかどうかはわかりませんが、あまり子供向けでもないのでアニメ化される可能性は低いかもしれませんね。
実写化は?
残念ながら実写化もされていませんね。
まあさすがにこの内容を実写化しようと思ったらかなり骨が折れる作業になると思います。
って言うかやりたがる監督さんがいないと思いますね。
漫画読むだけでも難解なのにそれを実写化にするって・・・。
おそらく今後も実写化されることはないと思うので期待していた方はあきらめた方がいいと思いますよ。
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