ここでは実際にGIANT KILLINGを読んでのあらすじと感想を書いていきたいと思います。

なるべくネタばれなしで紹介してきますが、あらすじなどではどうしても一部ネタばれしてしまうのでご了承ください。

タイトル:GIANT KILLING
作 者:綱本将也(原作) ツジトモ(作画)
出版社:講談社
掲載誌:モーニング
巻 数:1~連載中
評 価:★★★★☆
アニメ化:○
ドラマ・映画化:未

あらすじ

リーグジャパンフットボール1部所属のプロサッカーチームであるETUはかつてはスター選手の達海猛が所属しチームも連戦連勝を誇り人気を集めていた。

だが達海が海外へ移籍するとチームの状況は一変し2部へ陥落してしまう。

海外チームでの活躍が期待された達海も初陣で再起不能のけがをしてしまいそのまま姿を消してしまう。

10年後の現在、ETUはなんとか1部にとどまることはできていたものの弱小であることに変わりはなく、観客の数は減り続けており経営にも影響してきていた。

ETUはなんとか現状を打破するためにイギリスで消息不明となった達海を探し監督に迎えることに。

この時、達海はイギリスの地元のアマチュアクラブの達海を務めており、FAカップでプロチームにも勝ちベスト32まで勝ち進んでいた。

この快挙は監督になった達海の采配のおかげだと知ったETUの経営陣の一人である後藤は達海に日本に戻ってきてほしいと頼むが、チームの会長に断られてしまう。

達海をあきらめることができない後藤は何度も会長の元へ足を運び100万ドルの違約金で手を打つといわれるがもちろんそんなお金を用意することはできない。

後藤たちがあきらめようとした時、会長はベスト16の試合に後藤らを招待した。

試合には惜しくも破れてしまったが、会長は達海のおかげで十分夢を見させてもらったといい達海をETUに送りだしたのである。

弱小チームETUの新監督になった達海は型破りな方法でチームを指導し、弱小だったETUはだんだん強豪とも戦えるチームに成長していくのである。

感想

この漫画はタイトルの「GIANT KILLING」の通り、弱小チームが強豪チームを次々に撃破していく話になっています。

その一方でまだまだ荒削りの若手が驚くような成長を見せ日本代表まで駆け上がるという側面も描いています。

サッカー漫画としてはプレイヤーではなく監督が主人公の一風変わった作品ですが、読めば読むほどのめり込んでいくこと間違いなしのおもしろい作品になっています。

サッカー漫画とはいっても内容は逆境に立ち向かう感じのストーリーになっており、サッカーファンというよりはサラリーマンに絶大な人気があるらしいです。

監督とはいっても選手と経営陣からの板挟み状態なので、それがサラリーマンに重なる部分があるということなのでしょう。

ないより読んでいて大物を倒す様子はサラリーマンではなくても胸を熱くさせられますからね。

前半の内は試合の展開もかなり速かったのですが、後半になるにつれて1試合にかかる話数が長くなっていきましたね。

これが良いか悪いかは別にして取りあえずおもしろいので問題はないでしょう。

あと余談ですが、2009年に発売された単行本10巻から綱本のクレジットが原作から原案・取材協力になっており、講談社から正式なコメントがないためファンの間では「内容や方針をめぐって編集者と揉めたため、原作を降りた」「作画のツジトモと揉めた」などと噂されているようです。

本当のところはよくわかりませんが、あまりよろしくないことがあったのは確かでしょうね。

アニメ化は?

2010年4月4日から9月26日まで、NHK BS2、BS hiにて放送されました。

全26話で、達海のアイディアでカレーパーティーを開くところまでのようですね。

エピソード1の動画があったのでのせておきますね。

Wikipediaによると

リアルなサッカーシーンを描くために、各試合ごとにフォーメーション表を作成し、全体の動きを綿密に確認している。また、サッカーアドバイザーの意見を参考にすることで、シュートの打ち方などもよりリアルに描かれている。人物が走るシーンを描く場合、既存のアニメでは視覚的に分かりやすくするため手を横に振る場合が多いが、本作では手を縦に振る現実的な走り方を追求しており、その描写方法には高いデッサン力が必要となっている。観客席などのモブシーンや、遠景における選手の動きには、群集アニメーションソフトを導入することで、一度に多数の人物に違った動きをさせる事が可能となっている。各選手ごとにサッカーシューズのデザインが異なるなど、作画には膨大な設定表を要し、1話につき200枚を超えることもある。外国人のキャラクターには、一人につき日本人声優とそのキャラクターと母語を同じくする声優の二人を当てており、日本語とキャラクターの母語の両方が同時に話されることもある。監督の紅優は「ここまでしないと視聴者がアニメの世界に現実感を持ってくれない」とのこだわりを見せている

とのことだそうです。

コミックだけでは不十分だという方は是非アニメもご覧になってみてください。

実写化は?

残念ながら実写化はされていませんね。

この作品は割と実写化しやすいようにも思えますが、そもそもスポーツ漫画の実写化ってあまりないですからね。

ただ原作を綱本将也が、作画を吉原基貴が手掛けたサッカーマンガ『U-31』が実写映画化されて2016年夏に公開されているので、もしかしたらGIANT KILLINGが実写化されることもあるかもしれませんね。

ただどうせ実写化するならCGを使うのではなく実際に経験のある人を起用してもらいたいですね。

まあ実写化されることはないと思いますが気長に待つことにしましょう。