アルスラーン戦記のあらすじと感想
ここでは実際にアルスラーン戦記を読んでのあらすじと感想を書いていきたいと思います。
なるべくネタばれなしで紹介してきますが、あらすじなどではどうしても一部ネタばれしてしまうのでご了承ください。
タイトル:アルスラーン戦記
作 者:田中芳樹(原作) 荒川弘(作画)
出版社:講談社
掲載誌:別冊少年マガジン
巻 数:1~連載中
評 価:★★★★☆
アニメ化:○
ドラマ・映画化:未
あらすじ
王都エクタバーナを収めるアンドラゴラス王は連戦連勝で武力によって巨大国家を率いていた。
エクタバーナに住むバルス人と近隣のルシタニアは崇める神の違いから長い間対立していた。
ある時、同盟国であるマルヤムに攻め込んだルシタニア軍を追い払うためにアンドラゴラス率いるバルス軍が出撃し見事撃退。
帰還の際には奴隷(ゴラーム)にするためにルシタニア人を多く連行していた。
だがその中の一人が脱走してしまいエクタバーナの王子であるアルスラーンが人質になってしまう。
アルスラーンは普段聞いている話と違うことを話すルシタニアの少年兵の話に大いに興味を持つ。
結局ルシタニア人には逃げられてしまうがアルスラーンにけがはなかった。
バルス人は誰もがこのままアンドラゴラスによる統治が続くと思っていた。
しかしその3年後、アルスラーンが14歳の時にルシタニア王国軍がマルヤムを攻め滅ぼしエクタバーナもあるバルス王国に攻めてきたのである。
この時アルスラーンは戦場に不安要素があることを万騎長(マルズバーン)であるカーラーンに相談し、カーラーンはそれを同じく万騎長のダリューンに報告していた。
それを聞いたダリューンは自らの判断により撤退した方がいいとアンドラゴラス王に進言し怒りを買ってしまい万騎長の任を解かれてしまう。
偵察に行ったカーラーンは罠など何も仕掛けられていないと報告しアンドラゴラス王は開戦に踏み切ってしまう。
だが霧がかかった戦場には巨大な落とし穴の罠が仕掛けられており、見事その罠にはまったアンドラゴラス王は敗走を余儀なくされる。
更に部隊をはぐれたアルスラーンの元へカーラーンが現れ、なんとアルスラーンに剣を抜き命を奪おうとしてきたのである。
ギリギリのところでダリューンが駆け付けアルスラーンは命を救われるが、カーラーンは敵と通じておりアンドラゴラス王は味方の裏切りにより戦争に負けたのだった。
感想
アルスラーン戦記はもともと小説だったのですが、鋼の錬金術師でおなじみの荒川弘に「荒川はアルスラーンの大ファンである」という噂が立ったことで彼の執筆によりアルスラーン戦記を漫画化することになったようです。
でもこの噂は真っ赤な嘘であり、奇妙な縁により2人はめぐり合ったということのようです。
荒川弘の作品は鋼の錬金術師と銀の匙ぐらいしか読んだことはありませんが、わりと好きな作風でこの作品も楽しく読ませてもらっています。
ジャンルは大河ファンタジーとなっており話の多くは戦争になるのですが、主人公は普通の戦争ではなく知略を巡らせて戦っていくところも見どころの一つとなっています。
原作の世界観や人物像などはそのままに、重要人物の登場を早めるなどの改変が施され、残酷な描写を含みながらも掲載誌に合わせて少年漫画らしい作風になっているようです。
Wikipediaによれば原作者の田中芳樹は特に指示を出さずに「続きを楽しみにしているんです。だから、事前にチェックするなんてもったいない。あんまり面白いから、この漫画をノベライズしたいくらいですね(笑)」と、総て荒川に委ねているとのこと。
私は原作を読んだことはありませんが漫画を読むだけでも十分楽しめる内容になっていると思いますよ。
進行が遅くまだまだ終わりには程遠いですがおもしろい大河ファンタジーを探している方はぜひ読んでみてください。
ちなみにアルスラーン戦記は中村地里の作画で『ASUKAファンタジーDX』(角川書店)にて連載されたこともあるのですが、そっちは読んだことがないのでここではノータッチで行きます。
アニメ化は?
2015年4月より、下記の荒川弘版の漫画を原作として『アルスラーン戦記』が全25話で放送されました。
内容は原作小説の文庫1巻から4巻までとなっているようです。
2016年7月からは第2期『アルスラーン戦記 風塵乱舞』が全8話で放送され、こちらは原作小説の文庫5巻・6巻の内容を基に製作されたようです。
コミックではまだここまでたどり着いていませんね。
第3期についてはまだ未定のようですがそのうち放送されるでしょうね。
コミックを読んだことがある方で興味のある方は是非ご覧にになってみてください。
実写化は?
実写化はされていないようですね。
原作は小説なのでどちらかと言えばドラマ化しやすい感じだと思いますが、長編になってしまうため映画では難しそうですね。
実写ドラマ化される可能性もあるかもしれませんが、その場合は精霊の守人などと同じように壮大な物語になってしまいそうなのでなかなか難しいかもしれませんね。
小説自体の人気はあるようなのでもしかしたらそのうち実写化されることもあるかもしれませんが、現在のところ予定はないようですので気長に待つことにしましょう。
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