ここでは実際にAIの遺電子を読んでのあらすじと感想を書いていきたいと思います。

なるべくネタばれなしで紹介してきますが、あらすじなどではどうしても一部ネタばれしてしまうのでご了承ください。

タイトル:AIの遺電子
作 者:山田胡瓜
出版社:秋田書店
掲載誌:週刊少年チャンピオン
巻 数:1~8
続 編:AIの遺電子 RED QUEEN
評 価:★★★☆☆
アニメ化:未
ドラマ・映画化:未

あらすじ

近未来、世界は人間とヒューマノイドとロボットが共生するようになっていた。

ヒューマノイドは限りなく人間に近く作られており、ヒューマノイド専門の医者も存在していた。

ヒューマノイド専門の医者である新医科の須藤は開業医としてヒューマノイドの治療を行う傍らでモッガディートという裏の名前で違法な処置を施したヒューマノイドの治療も行っていた。

ヒューマノイドの治療を行う須藤の病院で働くスタッフであるリサももまたヒューマノイドだった。

ヒューマノイドには人間に近づけるためにいくつもの規制がかかっており、人格のバックアップなどは禁止されていることの一つだった。

須藤はできるだけ患者(ヒューマノイド)の意向を酌みながら治療を行い患者の納得する形の治療を施していた。

特に感情や人格をつかさどるデリケートな治療を行う場合には最大限の配慮をしていた。

時にはリサの考えを聞きながら、時にはAIの意見を聞きながら須藤はヒューマノイドの治療を行うのだった。

感想

まだすべてを読んだわけではないのですが、なんとなく気になったので手を伸ばしてみた作品です。

評価はなんとも難しいところで、評価は暫定的に3つ星にしていますがもしかしたら後々変わるかもしれません。

読んでみた感想はなんとなくブラック・ジャックと同じような作風だなぁと思いました。

調べてみたところ、コミックス1巻発売時の帯には「これぞ近未来版ブラック・ジャック! 人工知能を治療する新医者!」と銘打たれていたようで自他ともに認めるブラック・ジャックぶりのようですね。

ブラック・ジャックのイニシャルである「BJ」を1文字シフトすると「AI」になることファンの間では指摘されているようです。

おもしろいかおもしろくないかでいったらなんとも判断しづらいんですけど人によってはおもしろいと思うと言った感じです。

私が思ったのはおもしろくないわけではないけど爆発的におもしろいわけでもないという感想でした。

人間と同じように思考するヒューマノイドって現時点ではリアルに存在しないので何ともイメージしにくいですよね。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?の世界観と同じだと思いますけど私には何とも言えないところです。

映画のブレードランナーを見たことがある方はイメージしやすいかもしれませんね。

そういった壮大なテーマなのですが個人的には非常に興味のあるジャンルではあるので今後も注目していきたいとは思っています。

AIの世界に興味のある方は読んでみるのもいいと思いますよ。

ちなみにWikipediaによるとAIを「アイ」と読ませ「愛」や「I」(英語の一人称であり、自我としての“私”)の意味を含ませることで人間的にし、逆に遺伝子ではなく「遺電子」とすることで“機械”としての意味を打ち出しているのではと推測されているようです。

アニメ化は?

本作は「このマンガがすごい!2017」オトコ編14位にランクインした『AIの遺電子』こともありますが、まだそこまでの知名度でもないためアニメ化はされていませんね。

ただ題材的には割とアニメ化しやすい内容になっているとは思います。

またテーマが若干扱いづらい内容になっていることも否めないので制作者のセンスが問われる作品になりそうですね。

多分ですけどそのうちアニメ化はされると思いますので気長に待つことにしましょう。

実写化は?

実写化についてもまだ製作されておらず今後予定もないようですが、こちらも題材的には実写化しやすいようになっていると思います。

コミックスも基本的には1話完結のないようになっていますし、どの話を取り上げるかで人気も変わってくるのではないかと思います。

後は倫理的な規制とかがクリアできるかどうかというところですね。

コミックスの人気が上がればそのうち実写化されると思いますのでこちらも気長に待つことにしましょう。