ここでは実際にAll You Need is Killを読んでのあらすじと感想を書いていきたいと思います。

なるべくネタばれなしで紹介してきますが、あらすじなどではどうしても一部ネタばれしてしまうのでご了承ください。

タイトル:All You Need is Kill
作 者:桜坂洋(原作) 小畑健(作画)
出版社:集英社
掲載誌:週刊ヤングジャンプ
巻 数:1~2
評 価:★★★★☆
アニメ化:未
ドラマ・映画化:○

 

あらすじ

近未来、人類はギタイと呼ばれる化け物との戦争をしていた。

ギタイは突如として地球に現れたため、どこから来たのか、どんな生態なのか一切が不明のままだった。

キリヤ・ケイジは軍に入隊し翌日に初出撃を控えていたが、死ぬ夢を見るなど精神的に追い詰められているようだった。

だが夢だと思っていたことはこれからキリヤたちが実際に体験する内容の物であり、なぜわかったのか自分でもよくわからないキリヤは混乱する。

そんな中、戦場の牝犬と呼ばれる人類最高戦力であるリタ・ヴラタスキがキリヤのいる部隊に応援にやってくる。

特に彼女とやり取りをすることもなく翌日を迎えたキリヤは仲間と共に戦場へ向かうが、なぜかキリヤの周りにギタイが集まりあっけなく殺されてしまう。

本来ならそこで終わるはずだったが、キリヤは襲撃前日の宿舎で再び目を覚ます。

どう考えても今まで戦場で戦っていたはずの自分だったが、気が付いたら前日に戻っている。

そして最初に見た夢も夢ではなく現実に起こっていたことなのではないかと思うようになった。

恐ろしくなったキリヤは宿舎を飛び出し一人で逃げてしまうがその先にもギタイが現れまた殺されてしまう。

前回と同じ時間に目を覚ましたキリヤはこれが本当に怒っていることなのか核心を得るために銃を手に取り自殺してしまう。

そして再び襲撃前日で目を覚まし、キリヤはなぜか自分だけが世界をループしていることを確信し、生き残るために考えをめぐらしていくのであった。

果たしてキリヤ・ケイジは戦場を生き残れるのか?

ループとギタイの関係、更に最強を誇るリタ・ヴラタスキの強さの謎を突き止めることはできるのか?

死んでは同じ日を繰り返すキリヤ・ケイジの挑戦が始まる。
 

感想

たまたまヒカルの碁やデス・ノートを書いている小畑健さんの絵が目にとまり、2巻までという短さで読みやすいということもあり手にとってみてみました。

すると想像以上に面白くむしろ2巻で終わるのがもったいないぐらいの内容となっていました。

タイムループものはタイムリープと違って同じ時間が繰り返されるだけなのでタイムパラドックスを考える必要もなく、主人公が繰り返される時間の中を経験と工夫で乗り越えていくところが非常に見ごたえがありました。

小畑健さんの絵も普通にうまいので見ていて飽きませんし、非常に躍動感があると思います。

SF好きな方なら是非見ておいてほしい作品です。

ちなみにもともとはライトノベルなのですが、エピソードの順序が原作と異なるといった細部の変更はあるものの、基本的には原作小説の冒頭から結末までの内容に沿ったコミカライズ作品となっているようです。

興味のある方は原作の小説を読んでみても面白いと思いますよ。
 

アニメ化は?

All You Need is Killはアニメ化されていません。

ただPVは用意されていたのでのせておきますね。

ここまでやったのならアニメ化すればいいのにと思ってしまいますが、まあいろいろ事情があるんでしょう。
 

実写化は?

2014年にトム・クルーズ主演でハリウッド映画として実写化されました。

ライトノベルとしては初めてハリウッド映画化されたこともあり注目を集めたようです。

アメリカでのタイトルは『Edge Of Tomorrow』に変更されていましたけど、日本公開版では『オール・ユー・ニード・イズ・キル』という題名になっていました。

実写映画版では主人公をはじめとする登場人物の設定や物語の舞台、結末などのストーリーが大きく変更されており、その点に関して監督は「映画製作者は原作本からインスピレーションを受けて、(原作を)映画として再構築する。僕が何より大事にしたのは、原作の中にある最も人間的なテーマだ」と話しています。

私は映画も見ていますが、確かに全く違う作品になっていましたね。

個人的には漫画版のストーリーの方が好きでした。

映画はリタ・ヴラタスキがあまり強くありませんしw

悪くないとは思いますが、取りあえず最初は漫画を読んでみることをお勧めします。

そうすれば映画を見た時に設定が頭に入りやすいですからね。