ここでは実際にからくりサーカスを読んでのあらすじと感想を書いていきたいと思います。

なるべくネタばれなしで紹介してきますが、あらすじなどではどうしても一部ネタばれしてしまうのでご了承ください。

タイトル:からくりサーカス
作 者:藤田和日郎
出版社:小学館
掲載誌:週刊少年サンデー
巻 数:1~43
評 価:★★★☆☆
アニメ化:未
ドラマ・映画化:未

あらすじ

ぬいぐるみのアルバイトをしていた加藤鳴海は大きなスーツケースを持った少年にサーカスに行きたいといわれるが道を教えただけで案内してあげなかった。

この時鳴海は持病のゾナハ病の発作により苦しんでいたからである。

ゾナハ病は治療法のない病で誰かを笑わすことができなければ呼吸困難に陥って死んでしまうという奇病だった。

スーツケースを持った才賀勝を笑わせることによって何とか発作が治まった鳴海はサーカスまでの道案内をしてあげることに。

だが黒服を着た怪しい連中が勝を誘拐しようとしているところに出くわした鳴海は中国にいた時に教わった拳法で撃退するが、その黒服たちはまるで人形のように生気がなかった。

なんとか追手から逃げた鳴海は勝から大手家電メーカー”サイガ”の孫で、180億円の遺産を相続していることを知る。

勝はもし何かあったら”しろがね”が助けてくれるといい勝にスーツケースを託していた。

鳴海は勝が狙われているのはその遺産を狙った親族の仕業ではないのかと予想する。

電車に乗っていた鳴海たちの元へ再び黒服の男が現れ勝は追い詰められてしまう。

だが勝が祖父の言っていた通りしろがねと叫ぶとサーカスにいた一人の女性がスーツケースの中に入っていた人形を操り勝を助けてくれたのだった。

感想

うしおととらでおなじみの藤田和日郎さんの作品ですが、この方の絵を受け付けないと感じている方も多いと思います。

かくいう私もその一人でこの方の漫画の絵はあまり好きではありません。

ですがからくりサーカスは3人の主人公の視点から別々の物語が進行していき、最後には伏線がすべて回収され3つの物語が一つに交わるという非常に良くできたストーリーになっており、かなり読みごたえのある作品になっています。

それぞれの主人公が別々のルートから核心に迫っていくのは非常に見ごたえがありますね。

ストーリーはかなり面白い感じになっているのですが絵で損をしている部分も否めず、ここの評価でも3つ星になっています。

これで絵もうまかったら5つ星は確定なんですけどね。

までもこの絵が大丈夫たという方にとっては面白作品だと思いますので興味がある場合はとりあえず読んでみてください。

最初の方は訳分からないと思いますが読み進めていくと話がつながってきておもしろいと思いますよ。

アニメ化は?

残念ながらアニメ化はされていませんね。

前作のうしおととらはアニメ化されましたが、その際に原作と違う流れになったなど嫌な思いもしたためアニメ化するのは嫌だったとか。

またアニメ化して途中で終わってしまい中途半端な思いをするのが嫌だったとか。

いろいろ憶測は飛んでいますが取りあえず作者自身がアニメ化に賛成ではないようです。

CMで使われたPV動画があったのでそれだけあげておきますね。

実写化は?

残念ながら実写化もされていません。

って言うかこんなに壮大なストーリーになってしまっては実写化して再現するのは不可能でしょう。

ということで今後からくりサーカスが実写化されることはまずないと思われます。